サルシッチャのキタッラは見た目よりずっと濃厚な味わいで、食べ応えがあります。
そうなるとここからは赤ワインの出番です。本日の赤ワイン。それは泣く子も黙るアンリ・ジャイエです!(きゃぁ~!)今回は彼がこのお店で何度か飲んで(1回じゃないのね...)コンディションの良い91年のクロパラントゥとなりました。91年と言えばSonominのウェディングヴィンテージです。もちろん偶然なのですが、さらにお店の方から「この91年はエノテカ・ピンキオーリの最後の1本です」と伺いビックリ。もう銀座店にもないんですって。ご縁を感じました。
ワインを注がれたグラスを手に取り香りをかぐと、なんともセクシーな、と言うより妖艶な香りに包まれます。重厚でも豪華でもなく「妖艶」と言う言葉がぴったりときます。飲まなくてもいいからずっとこの香りを楽しみたいって思う香りです。うっとりしていると「ジャイエは香りのワインだからね」とすかさず隣りからフォローが入ります。いい表現ね。覚えておかなきゃ。ひとくち飲んでみると、瞬く間に口いっぱい旨みが広がります。ラズベリーとかトリュフとか干し肉とかって言うのでないの。美味しさが口いっぱいに広がり、身体に染み渡るような優しく、そしていつまでも消えない味わいです。
ここから飲み方に加速がついちゃいました。多分私の方が沢山飲んでます。(笑)こんなに何杯も飲めるのは2人で来たからですよねー。感謝感謝です♪でも、2人で1本のワインを飲む良さって、量だけではないんですよ。さて何でしょう?知りたい方は10月からのスタイリッシュ・ワイン2のクラスにいらして下さいね。(ちゃっかりCMでーす(笑))
お料理はメインの鴨に移り、ワインとますますのマリアージュ♪まさに至福のとき♪お料理にはほんの少し削りチョコが添えられています。チョコと赤ワイン(それに今回はないけどトリュフ)は古来、恋の媚薬と言われていました。今日のお店、夜景、ワイン、お料理で口説き落とせない女性はいないでしょうね~。と、ここまで書くと「Sonominは落とされなかったの?」ってギモンが湧いてくる方もいるかもしれませんね。お答えします...落とされてません!だって口説かれてないもん。(笑)
今回は残念ながらそんな色っぽいディナーじゃないんです。(ホント残念だわ)数ヶ月前、私がワインスクールの事で迷いがあって凹んでいたのを、彼が激励する為に(その時の会話の内容は「叱咤」激励だと思うけど・・・)考えてくれたみたいです。デートじゃないので「自分のワイン代くらい払うように。」と言われていました。理由は「1回はちゃんと自分でお金を支払ってジャイエ飲まないと胸張って言えないでしょ」キビシイ・・・仰る通りでございます。しいて反論するなら私にジャイエを飲ませてくれる人なんてそうそういるとは思えませんヨ!
結局、彼が提示した金額は「え?」って言うくらい少ない金額だったのですが。これで胸張って言っていいんでしょうか?でもこの金額には彼なりの理由があるみたいです。なので素直に従うことにしました。(金額をご想像にお任せいたします。)
コワイくらいどんどん飲めるワインも終わり、(名残惜しいです・・・)デザートをいただいてSonominの初エノピンは無事終りました。
最後まで彼のエスコートは完璧!私の希望を出来るだけ尊重しながら、リードはしっかり取って、細かい(しかも大量の)フォローをしてくれました。ま、ここまでなら他にもいない事はないんですが、加えてワイン&レストランの豊富な知識と経験がありますからね。こんな知り合い、他にいません。ひとつ難があるとしたら、残念ながら私の能力がついていけてないという事です。(く、くやしい...)その上、彼は年下なんですよ!生意気でしょ?
でも、パーフェクトなエスコートっぷりと、陰ながら応援してくれてるのにちょっと感激しました。今回ばかりはケチの付けようがない☆☆☆ディナーでした。ワインの王子からのエールに報えるように、スクールだけでなく私自身ももっと勉強しなくちゃね!
【本日のワイン】
ヴォーヌ・ロマネ クロパラントゥ’91 アンリジャイエ