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今回のテーマは久しぶりのサンテミリオンです。 サンテミリオンは近年格付けに関係なく、いわゆるヴァランドローに 代表される「シンデレラワイン」なる高額ワインが続出しています。 メドックの格付けと違い、サンテミリオンでは10年後との見直しご とに昇格、降格があります。1986年の格付けでボーセジュール ・ベコが降格となりましたが、その理由は味わいの低下ではなく 、追加購入した畑の登録不備によるものでした。質の向上だけでなく 、煩雑な手続きを必要とするシャトーの経営は家族経営の限界を考えさせられます。今回の88年は降格しているので「プルミエ 」ナシの「グランクリュクラッセ」の表示ですが、味わいはしっかり としていて、バランスの良いものでした。まだまだ熟成が楽しめそう です。96年の格付け時に返り咲いています。 逆に96年に昇格を果たしたのはアンジェリスです。この昇格は 「頑張れば報われる」と言うことを若手や外部資本に示し 、一層の質向上と資本投下がなされる結果となりました。 今回は99年を予定していましたが、参加者のご好意で92年も追加 され、昇格前後の比較が出来ました。味わいにおいてはどちらも良い 年でなかったにもかかわらず、99年はブラックベリーのような味わ いがあり、若々しさを感じました。92年は飲み頃に入っているよう で、まろやかになっていて少し枯葉のようなニュアンスがありました。ラベルやコルクのマイナーチェンジも比較できて面白か ったです。 パヴィは現在のような濃厚メルロー仕立てではなく 、ミディアムボディで文句のない飲み頃ワインでした。 さていよいよメインのプルミエ・グランクリュ・クラッセAの2本で す。この2つは評価が最高だっただけでなく、土壌の質が全く異なり ます。 |
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