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 今月のテーマは初のプロヴァンス。
カジュアル&リーズナブルなイメージのあるプロヴァンスですが、レアなものや高級なものもあるんです。レアで有名なのがトレヴァロンです。

トレヴァロンは紅白ワインを造っていて、本来赤は「レ・ボー・ド・プロヴァンス」というAOCなのですが、品種規定と合わない為、VdPとして販売されています。シラー&カベルネはほぼ1:1の比率ですが、タンニンは丸く、とてもスパイシー。
白はスーパーVdPといわれていて、貴重です。マルサンヌ&ルーサンヌがほぼ1:1に少量のシャルドネを加えられています。 まろやかな酸とグラマラスなボディ。その味わいは別格でした。

プロヴァンスといえばロゼですが、1本1500円くらいで購入できるカジュアルなものがほとんどです。高くて3千円台。ところが1本1万5千円もするプロヴァンスロゼが存在するんです! 1万5千円出すんなら、間違いなくロゼを買う私ですが・・・
グルナッシュ90%、ロール10%のその味わいは非常にエレガントですが「薄い」という印象は全くありません。田舎臭さも皆無。旨みたっぷりで、パワーは感じるがスタイルはあくまでエレガント。 「ガリュ」のようなロゼが存在するのはオドロキでした。

トレヴァロンやガリュほど高価ではありませんが、元祖高級プロヴァンスがAOCパレットのシャトー.シモーヌです。 以前何度か飲んだ事があったので、簡単に手に入ると思ったら意外とない!
プロヴァンスって本当に取り扱いが少ないのね。シモーヌはパレットがAOCになるきっかけを造ったといわれている、造り手です。平均樹齢50年以上、収量は30〜40hl/hというぶどうで造られている赤白ロゼはどれも「きちんと感」があり。安心できるワイン。 私が今回のワイン会を企画したきっかけでもあります。

お料理はブイヤベースと羊。
今回のミッションのひとつは「ブイヤベースに合うのはカシスかバンドールか?」でした。
一般的にカシスを合わせるのですが、プロヴァンスではバンドールの赤を勧められる事があるそうです。真偽を確かめるべく両方と合わせていただきました。
結果は圧倒的にカシス! 日本の繊細なブイヤベースにはやはりカシスが合うようですね。 バンドールは羊と楽しみました。

 

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