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 5月は毎年恒例のロワールワイン会です。 ロワールの中でも今回はマルク・ペノとディディエ・ダグノーを取上げました。 ミュスカデとソーヴィニヨン・ブランという、白ワインの中でも爽やかですっきりした味わいの品種を何本も並べるのは、少々勇気がいりました。
ですが、何でもやってみるものですね。結果は満足の行くものでした。

マルク・ペノはロワールの下流でミュスカデやグロ・プランのワインを造っていますが、醸造方法も発想も非常に独創的な造り手です。ある意味変人・・・(会った事のない人をここまで言っていいのかどうか疑問ですが) ワインに集中するあまり、経営がおろそかになり一時は破産。日本のインポーターの支援により、ワイン造りを再開しました。
ワインは抜栓直後全てビオ香がすごかったです! でもそれだけでなく、しゃびしゃびとしたイメージのあるミュスカデとは思えない味わいでした。 厚みがあり、ドライでいながらフルーティーでミネラリー。 グロ・プランはよりボディがしっかりとしていた、酸が柔らかくドライなイメージでした。 (ただしビオ香が非常に強いので1時間以上前の抜栓をオススメしたいです)

そしてみなさんの本日のお目当て、ダグノーを3種類比較していました。もちろん3種類ともソーヴィニヨン・ブランですが、熟成が樽、樽とステンレス、ステンレスと違っていた事はとても興味深く、はっきりと違いが感じられました。
当然と言えば当然ですが、ワイン自体の骨格がしっかりしているからこそだと思います。やはり人気はシレックスでした。熟成させてまた飲んでみたいと言う意見が多かったです。
また最後のデザートワインはダグノーがボルドーの南、ジュラソンで造っているもので、04年がファーストヴィンテージです。 最初はブリュレ、後で杏のコンポートのような味わいのまさにデザートなワイン。 ブルーチーズではなく、あえてフルーツと合わせました。

残念ながらダグノーは昨年飛行機事故で死亡。彼のワインは急騰し、売りきれ続出です。彼のワインをそのみん会で飲めるのはこれが最初で最後かもしれません。

 

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