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 今回のテーマは4年ぶりのスペイン。
スペインワインはヨーロッパワインの中では比較的リーズナブルで、かつ近年の品質向上、日本におけるバル・ブームによって飲む機会が増えてきました。ですが、なかなか勉強する機会が少ないのも事実です。

今回は生産地と品種に注目してみました。かつて赤ワイン主要&高級産地であったリオハ、今や最大勢力となりつつあるリベラ・デル・ドゥエロ、そして今注目のビエルソ。その変遷には造りの違いと、注目品種の変化が感じられます。特に「冷たい葡萄」と言われるメンシア種には、スペインワインの新たなスタイルを感じました。

白については飲んだ事のない品種にこだわりました。特にアイレンはスペインで最も生産されている品種で、スペインワインを勉強していると必ず登場する品種にもかかわらず、1度も飲んだ事がありませんでした。安いワイン、アルコール用の品種なので日本ではほとんど見掛けません。また高品質白ワインの王道、ルエダのヴェルデホ種、最近注目の産地モンテレイのドニャ・ブランカ種の比較も興味深いものでした。

難点は最近流行、最先端といわれるスペインワインはどれも少量生産の上、バックヴィンテージがほとんど見つけられないと言う事です。若いものでもポテンシャルの凄さは感じられますが、最低でも10年後の姿で「本来の味わい」を試したいものです。

高品質で、長期熟成したワインが安価で手に入る伝統は、モダンスタイルのワインたちにも継承していただきたいですね。

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